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ふるさとゆかりの作家について

ふるさとゆかりの作家について

ふるさとゆかりの作家25人を紹介します。


小 説

   
  • 中野重治(なかの・しげはる) 明治35(1902)〜昭和54(1979)

    高椋村(現坂井市)生まれ。東京帝国大学卒業。四高時代から創作活動を始め、1925年「裸像」、1926年「驢馬」、1927年「プロレタリア芸術」を創刊。戦後は新日本文学会の創立に参加。1947年から3年間日本共産党の参議院議員。1955年『むらぎも』で毎日出版文化賞、1960年『梨の花』で読売文学賞など多数受賞。



  • 高見順(たかみ・じゅん) 明治40(1907)〜昭和40(1965)

    阪本ソ之助(福井県知事)と高間コヨの息子として三国町(現坂井市)に生まれる。東京帝国大学卒業。「故旧忘れ得べき」が第1回芥川賞候補となる。日本近代文学館の創立に尽力。1964年に詩集『死の淵より』で野間文芸賞受賞。その他、受賞作多数。坂井市の荒磯遊歩道に自筆文字の詩碑がある。
    「荒磯に生まれた文士 高見順没後四十年記念展」  平成17年6月28日(火)〜9月11日(日)
    企画展「高見順賞・H氏賞受賞作品展」  平成22年3月5日(金)〜4月11日(日)
    企画展「高見順展−書くことは生きること−」  平成22年6月25日(金)〜8月31日(火)

  • 多田裕計(ただ・ゆうけい) 大正元(1912)〜昭和55(1980)

    福井市生まれ。福井中学を経て、早稲田大学仏文科卒業。1941年「長江デルタ」で芥川賞を受賞。戦中、福井市に疎開。福井震災後、三国町(現坂井市)に移り住み、三好達治らと知り合う。後に上京し、俳句・文芸誌「れもん」を創刊主宰。郷土を舞台にした自伝的小説に「荒野の雲雀」「幼年絵葉書」などがある。


  • 水上勉(みずかみ・つとむ) 大正8(1919)〜平成16(2004)

    本郷村(現おおい町)生まれ。9歳より京都の禅寺で修行。戦時は郷里の小学校助教、兵卒として過ごす。1945年上京。1948年『フライパンの歌』がベストセラーとなる。1959年『霧と影』を刊行、1961年『海の牙』で日本探偵作家クラブ賞、同年『雁の寺』で直木賞など多数受賞。1985年郷里に若州一滴文庫を建てる。
    企画展「文学に描かれた福井 〜丹南編〜」  平成19年1月4日(木)〜3月11日(日)
    企画展「水上勉が描いた越前」  平成18年6月6日(火)〜7月17日(月・祝)


  • 津村節子(つむら・せつこ) 昭和3(1928)〜

    福井市生まれ。1965年「玩具」で芥川賞、1990年『流星雨』で女流文学賞、1998年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2003年「長年にわたる作家としての業績」で恩賜賞・日本芸術院賞受賞。同年日本芸術院会員となる。2011年「異郷」で川端康成文学賞受賞。ふるさと五部作に『炎の舞い』、『遅咲きの梅』、『白百合の崖』、『花がたみ』、『絹扇』がある。
    企画展「津村節子とふるさと福井」展  平成21年2月10日(火)〜3月25日(水)
    企画展「文学に描かれた福井 〜丹南編〜」  平成19年1月4日(木)〜3月11日(日)


  • 有明夏夫(ありあけ・なつお) 昭和11(1936)〜平成14(2002)

    大阪府生まれ。戦時中、岡本村(現越前市)へ疎開。麻生津村(現福井市)を経て、高校時代を勝山で過ごす。「fl無宿のテーマ」で小説現代新人賞、『大浪花諸人往来』で直木賞を受賞。福井を扱った作品に、幕末大野藩を舞台にした『幕末早春賦』、昭和20年代の福井市を舞台にした『俺たちの行進曲』などがある。
    企画展「没後5年 直木賞作家 有明夏夫展」  平成19年10月30日(火)〜12月9日(日)


  • 藤田宜永(ふじた・よしなが) 昭和25(1950)〜

    福井市生まれ。中学時代までを福井で過ごす。早稲田大学中退。23歳で渡仏、1980年までエールフランスに勤務。帰国後、執筆を開始し、1986年『野望のラビリンス』で小説家としてデビュー。代表作に『鋼鉄の騎士』(日本推理作家協会賞)、『求愛』(島清恋愛文学賞)など。2001年『愛の領分』で直木賞を受賞。



評論・ノンフィクション

  • 桑原武夫(くわばら・たけお) 明治37(1904)〜昭和63(1988)

    敦賀町(現敦賀市)生まれ。京都大学卒業後、東北大学、京都大学人文科学研究所教授を歴任。アランやスタンダールの研究・翻訳、日本文化に関する評論、俳句第二芸術論で知られる。1987年文化勲章受章、敦賀市名誉市民第1号に選ばれる。著作に『文学入門』『第二芸術論』、翻訳に『赤と黒』など。


  • 山崎朋子(やまざき・ともこ) 昭和7(1932)〜

    父母共に福井県人。広島県に育ち、13歳のとき母の郷里=下庄村(現大野市)に疎開、福井大学に学び、今立郡片上村立小学校教師を経て上京。<からゆきさん>に迫った『サンダカン八番娼館』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『あめゆきさんの歌』『鳴潮のかなたに』『アジア女性交流史』『サンダカンまで』『朝陽門外の虹』などの作品がある。


  • 石川九楊(いしかわ・きゅうよう) 昭和20(1945)〜

    粟田部町に生まれ、武生市に育つ(ともに現越前市)。京都大学法学部卒業。先鋭的な書作活動と並行して、筆蝕や言葉を重視した独自の書論を展開。1991年『書の終焉』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)、2002年『日本書史』で毎日出版文化賞を受賞。『中國書史』『二重言語国家・日本』『筆蝕の構造』など著書多数。



  • 三好達治(みよし・たつじ) 明治33(1900)〜昭和39(1964)

    大阪府生まれ。萩原朔太郎、室生犀星に影響を受け、詩の道に。1930年『測量船』発表。1944年に雄島村(現坂井市)へ移り住む。上京までの5年間、福井の文学青年に影響を及ぼす。福井県民歌や三国高校、大野高校の校歌も手がけた。1963年『定本三好達治全詩集』で読売文学賞を受賞。
    「三好達治展−生誕百十年と三国−」  平成22年10月1日〜11月30日
    「三国時代の三好達治」  平成16年7月6日〜10月3日


  • 中野鈴子(なかの・すずこ) 明治39(1906)〜昭和33(1958)

    高椋村(現坂井市)生まれ。筆名は一田アキ。1929年実兄・中野重治を頼り上京、詩・小説を発表。ナップ(全日本無産者芸術団体協議会)に参加し「働く婦人」を編集。1936年結核療養のため帰郷。戦後、新日本文学会福井県支部を結成し、文学誌「ゆきのした」を創刊。著作に『花もわたしを知らない』など。


  • 則武三雄(のりたけ・かずお) 明治42(1909)〜平成2(1990)

    鳥取県生まれ。本名は一雄。朝鮮京城(現ソウル)時代に『鴨緑江』を発刊。帰国後、三好達治の招きで雄島村(現坂井市)に住む。福井市に移り、県立図書館司書として働く傍ら、文学サロン・北荘文庫を主宰。広部英一、荒川洋治らに多大な影響を及ぼす。『えちぜんわかさ文学館』など福井の文学や文化の研究書も著した。
    「則武三雄文庫」について
    企画展「則武三雄と北荘文庫」展  平成20年11月11月(火)〜12月23日(火・祝)


  • 岡崎純(おかざき・じゅん) 昭和5(1930)〜

    王子保村(現越前市)生まれ。1963年『重箱』で福井県文協新人賞、1977年『極楽石』で中日詩賞を受賞。その他受賞に福井県文化芸術賞、日本詩人クラブ賞、福井県文化賞など。敦賀南小など多くの校歌を作詞。1968年に広部英一、南信雄、川上明日夫と詩誌「木立ち」を創刊。1985年より福井県詩人懇話会代表を務める。
    企画展「福井抒情派の詩人たち 〜広部英一・岡崎純と詩誌『木立ち』の同人〜」  平成18年11月14日(火)〜12月28日(木)


  • 広部英一(ひろべ・えいいち) 昭和6(1931)〜平成16(2004)

    福井市生まれ。新聞記者を経て福井県立図書館司書となる。退職後、清水町立図書館長。大学在学中から則武三雄に詩を学ぶ。1959年第一詩集『木の舟』を則武の主宰する北荘文庫から発表。1977年『邂逅』で地球賞、1998年に『苜蓿』で富田砕花賞を受賞。1968年には、岡崎純、南信雄、川上明日夫と詩誌「木立ち」を創刊。
    企画展「福井抒情派の詩人たち 〜広部英一・岡崎純と詩誌『木立ち』の同人〜」  平成18年11月14日(火)〜12月28日(木)
    「追悼・広部英一 〜福井を生きた詩人〜」  平成16年6月22日〜7月18日


  • 荒川洋治(あらかわ・ようじ) 昭和24(1949)〜

    新保村(現坂井市)生まれ。高校時代に則武三雄と出会う。1971年早稲田大学での卒業論文『娼婦論』を第一詩集として刊行し、小野梓芸術賞を受賞。1976年『水駅』でH氏賞、1998年『渡世』で高見順賞、2000年『空中の茱萸』で読売文学賞、2005年には『心理』で萩原朔太郎賞を受賞。文芸評論や放送でも活躍中。
    企画展「第5回小林秀雄賞受賞記念 荒川洋治展」  平成19年4月17日(火)〜5月27日(日)



短 歌

  • 山川登美子(やまかわ・とみこ) 明治12(1879)〜明治42(1909)

    滋賀県竹原村(現小浜市)生まれ。梅花女学校卒業。少女時代から和歌を学ぶ。1900年に東京新詩社の社友となり、鳳(与謝野)晶子と並んで「明星」初期の女流歌人として活躍。1905年に晶子、増田雅子との共同歌集『恋衣』を刊行するが、結核を患い帰郷。29歳で生涯を終える。

    企画展「生誕130周年/没後100周年 歌人・山川登美子展」  平成21年9月25日(金)〜10月21日(水)

  • 吉田正俊(よしだ・まさとし) 明治35(1902)〜平成5(1993)

    福井市生まれ。東京帝国大学卒業。石川島造船所自動車に入社後、いすゞ自動車に勤務し、重役まで務める。1925年「アララギ」に入会し、土屋文明に師事。後に「アララギ」の選者となり発行人も務める。1976年に『流るる雲』で読売文学賞、1988年には『朝の霧』で迢空賞を受賞。1993年の歌会始では召人に選ばれた。


  • 岡部文夫(おかべ・ふみお) 明治41(1908)〜平成2(1990)

    石川県生まれ。日本専売公社定年後、20年近くを春江町(現坂井市)で過ごす。中学時代より短歌に親しみ、プロレタリア短歌運動に加わるが、1930年同盟を退き、橋本徳壽に師事する。1948年、歌誌「海潮」を創刊主宰。1981年『晩冬』で日本歌人クラブ賞、1987年には『雪天』により迢空賞を受賞。


  • 俵万智(たわら・まち) 昭和37(1962)〜

    大阪府生まれ。中学・高校時代を武生・福井で過ごす。早稲田大学卒業後、1986年「八月の朝」で角川短歌賞受賞。1987年『サラダ記念日』を刊行し、大ベストセラーとなる(現代歌人協会賞受賞)。2004年には評論『愛する源氏物語』で紫式部賞受賞。歌集に『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』がある。
    企画展「俵万智展 『サラダ記念日』から20年」  平成19年8月18日(土)〜9月30日(日)



俳 句

  • 皆吉爽雨(みなよし・そうう) 明治35(1902)〜昭和58(1983)

    福井市生まれ。丸岡町、三国町(ともに現坂井市)で育つ。福井中学校卒業後、上阪し俳句を始め、高浜虚子に師事する。1946年俳誌「雪解」を創刊主宰。1967年第1回飯田蛇笏賞受賞。鯖江市の西山公園、坂井市の霞ヶ城公園に句碑がある。句集に『雪解』『寒林』など。『句のある自伝』にはふるさとでのエピソードも綴られている。
    「皆吉爽雨の世界」  平成16年10月5日〜平成17年1月10日


  • 伊藤柏翠(いとう・はくすい) 明治44(1911)〜平成11(1999)

    東京浅草生まれ。鎌倉に結核療養中の1932年から高浜虚子に師事する。森田愛子との縁で、1945年三国町(現坂井市)に移住し、俳誌「花鳥」を創刊主宰、全国的な同人誌となる。1981年福井県文化賞、1985年文部大臣地域文化賞を受賞。東尋坊、永平寺などに句碑がある。著書に句集『虹』『虚子先生の思い出』など。
    企画展「俳人 伊藤柏翠と森田愛子−柏翠生誕百年記念−」  平成23年7月15月(金)〜8月31日(水)


  • 森田愛子(もりた・あいこ) 大正6(1917)〜昭和22(1947)

    三国町(現坂井市)の豪商・森田三郎右衛門と名妓・田中よしの娘として生まれる。肺湿潤を患い、鎌倉での転地療養中、伊藤柏翠と出会い、俳句を始め、高浜虚子に師事する。高浜虚子の名作「虹」のヒロインとして知られる。1947年に29歳の若さで生涯を終える。東尋坊に高浜虚子、伊藤柏翠と並んで句碑がある。
    企画展「俳人 伊藤柏翠と森田愛子−柏翠生誕百年記念−」  平成23年7月15月(金)〜8月31日(水)



児童文学

  • 山本和夫(やまもと・かずお) 明治40(1907)〜平成8(1996)

    松永村(現小浜市)生まれ。東洋大学在学中から詩作を始め、1929年処女詩集『仙人と人間との間』を刊行。1938年詩集『戦争』で文芸汎論賞を受賞。戦後は児童文学に傾注し、1955年児童文学雑誌「トナカイ村」を創刊。『燃える湖』で小学館文学賞、『海と少年』でサンケイ児童出版文化賞大賞を受賞。


  • 加古里子(かこ・さとし) 大正15(1926)〜

    国高村に生まれ、武生町で8歳まで過ごす(ともに現越前市)。東京大学工学部在学中から演劇活動などを通じ、紙芝居、科学絵本などを制作。東京大学他の非常勤講師を経て、現在は児童問題を考研中。1970年『かこさとしかがくの本』でサンケイ児童出版文化賞受賞。代表作に『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かこさとしあそびの本』など。
    企画展「加古里子の世界 〜親から子へと読み継がれる絵本たち〜」  平成18年8月18日(金)〜9月24日(日)



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